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スワップポイントとは

FX取引を始めると「スワップポイント」という言葉を必ず耳にします。これは、中長期でポジションを保有するトレーダーにとって大きな魅力となる要素のひとつです。この記事では、スワップポイントの基本から、金利差の大きい通貨ペア、そして効果的な運用方法までを初心者向けにわかりやすく解説します。


目次

スワップポイントとは?

スワップポイントとは、2つの通貨の「金利差」によって生じる調整額のことです。
たとえば、日本円のような低金利通貨を売り、米ドルやメキシコペソのような高金利通貨を買うと、その金利差が利益として受け取れます。逆に、高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合は、スワップポイントを支払うことになります。
つまり、スワップポイントは「持っているだけで利益が増える可能性がある」仕組みですが、ポジションの取り方次第では支払いが発生する点に注意が必要です。


スワップポイントが発生する仕組み

スワップポイントは、各国の政策金利の違いによって決まります。
例えば、日本の金利が0.1%で、米国の金利が5%の場合、金利差は約4.9%です。この差がFXの取引を通じて「スワップポイント」として調整されます。

ただし、FX会社によってスワップポイントの付与額は異なります。同じ通貨ペアでも「A社では1日100円のスワップがつくが、B社では80円しかつかない」といった違いがあるため、取引前に必ず比較しておくことが大切です。


スワップポイントの発生タイミング

スワップポイントは、通常、ポジションをオーバーナイト(翌日まで保有する)場合に発生します。スキャルピングやデイトレードのように、同じ日にポジションを解消する場合は、スワップポイントは発生しません。
スワップポイントは一般的に、ニューヨーク市場が終了する時間(冬時間は6時55分、夏時間は5時55分)をまたいでポジションを保有することで得られます。
そして多くのFX業者では、水曜のNY市場クローズ(日本の場合、木曜の朝)は、通常の3倍のスワップポイントが受け取れます。
これは、外国為替取引では通貨や代金の受け渡しが2営業日後に行われる定めになっており、水曜日にポジションを保有した状態でNY市場クローズ時間を超えると、木曜日の2営業日後は翌週の月曜日となり土日をまたぎます。
その為、木曜日の朝の時点でポジションを持っている場合、3日分のスワップを受け取る事が出来ます。


金利差が大きい代表的な通貨ペア

スワップポイントを狙った運用をする場合、金利差の大きい通貨ペアを選ぶことが基本です。

  • トルコリラ/円(TRY/JPY)
     高金利通貨の代表。ただし通貨価値が大きく下落するリスクもある。
  • メキシコペソ/円(MXN/JPY)
     比較的安定した高金利通貨として人気。長期保有する投資家も多い。
  • 南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
     資源国通貨であり、スワップ狙いの運用でよく利用される。
  • 米ドル/円(USD/JPY)
     近年はアメリカの金利が高いため、米ドルを買うだけでもスワップポイントを得られる状況が続いている。

スワップ運用のメリットと注意点

メリット

  • 積極的に売買をしなくても利益が得られる
  • 長期で保有することで安定的な収益を狙える
  • 分散投資の一部として組み込みやすい

注意点

  • 通貨価値が下落すればスワップ以上の損失が出る可能性がある
  • 各国の政策金利が変動すれば、スワップポイントも変わる
  • FX会社によってはスワップポイントが突然減額されることもある

「スワップで稼げるから安心」と思って高金利通貨を大量に買うと、値下がりによる含み損で資金が耐えられなくなるケースもあります。あくまでも値動きリスクとセットで考えることが重要です。


初心者におすすめの運用方法

スワップ投資を始めたい初心者は、次のようなポイントを意識しましょう。

  1. 小ロットから始める
    最初は少額で様子を見て、スワップの仕組みに慣れることが大切です。
  2. 複数通貨に分散する
    トルコリラだけなど1つの通貨に偏るとリスクが大きくなります。メキシコペソや米ドルなど複数通貨に分散するのがおすすめです。
  3. 低レバレッジで運用する
    レバレッジを高くすると値動きによる強制ロスカットのリスクが増えます。中長期のスワップ投資では低レバレッジが基本です。
  4. FX会社を比較する
    スワップポイントの付与額は会社によって大きく違うため、必ず複数社を比較しましょう。

まとめ

スワップポイントは、FX取引における「金利差から得られる利益」であり、中長期で資産を増やすための有効な手段のひとつです。
ただし、スワップはあくまで金利差に基づく収益であり、通貨の値動きリスクを避けることはできません。堅実に運用するためには、小ロット・低レバレッジ・分散投資を意識することがポイントです。

スワップポイントを理解し、うまく活用することで、あなたのFX運用はより安定したものになるでしょう。

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